
この文章を書き始めているのは11月13日。あの日から一ヶ月が経った。
準備に追われ遅れてしまった作業に没頭していますが、そろそろ記録に残しておこうとパソコンを開いている。
ひと月経っても会う仲間に『最高だった』『もしかしたら、ここ10年で遊んだ中で一番楽しかったかもしれない』という記憶に残る一日を振り返っていこうと想う。
最近は気象情報も2週間先の予報が見て取れるようになった。当然周りもソワソワし出す。
『これヤバイっすね!!!!』
その時は確かガッツリとうねりが入る予報で皆騒いでいた。内心、予報は変わるだろうと思っていても少し期待しながら準備を進めていた。

1週間前、なんだか嫌な予報へと変わった。日本列島の太平洋側を舐めるように台風が進んで行き、そこに吹き込む北東風でその週の前半までは波があるが、周期的にその後は無くなるパターン、、、
サーフィンのコンテストにつきものではあるが、この時は特に日替わりで予報が大きく変わっていたので、気が休まらなかった。
9割諦めていたところ、続けて熱帯低気圧が発生し爆速で小さな台風へと変わり、先の台風と同じ進路を追い始めた。日本海側には前線がありそこから緩くうねりが届くか、、、微妙なところ。
3日前。波高は小さく、おそらく通常であれば中止の決断だったと思う。『どうする?無いよね?』との意見がほとんどだったが、諦めきれなくて1日延期して予備日の13日を開催予定とし、翌日の最終予報まで皆に待ってくれと連絡した。
2日前。決断の日。波高は相変わらず小さい。周期だけが頼り。いつもの野北ビーチであればこの波高では、あってもインサイドの膝。
だけどうねりの向きが綺麗に北で風はほぼ無い。うねりだけスコーンと入るんじゃないかとなんかそんな予感がしてならなかった。もう賭けですよね。波が無くても最悪。波があってやれたやん!ってのはもっと地獄。
自分の勘を信じるしかないと腹を決めてGOを出したってとこだけど、不安でしかなかったよね(泣笑
そして前日。まさかの事態!!!!全て段取りしていたPCのデータがハードディスク破損でぶっ飛ぶ。 すでに準備で疲れていて『マジかよ、、』って感じだったけど、完全手描きのクラシックスタイルになった事で息子達は逆に大喜び(笑 何事も楽しもうとする子供達の姿勢に救われた。

しばらくしてJULY wetsuitsのガクちゃん到着。コンテスト中に今季の新作展示会を開催予定としており関東から転々としながら車で来福。『鳥取は胸近くまで上がってきてましたけど、、』(苦笑)
昼過ぎから設営に入るもその日は日没まで野北の海は綺麗なフラット。
その晩は、遠方のゲストも前日入りしてきていたこともあり、糸島で軽く宴のつもりがついつい飲み過ぎて0時を回ってやっと就寝。4時間後すぐにアラームが鳴り寝たのか寝てないのかわからないまますぐに最新の波周期予報をチェックすると数値は前日よりもダウン。こりゃダメだと、少し残った酒と共に最悪なテンションで会場に向かった。
到着するとまだ暗い中メンバーが集まって来ていて、波を確認するより何て伝えようかってことの方で頭はいっぱいだった。波の音は小さい。
いや。時折のセットらしき波の音はする。

「波ある!ある!!」妻の声で少し明るくなってきたビーチを見ると綺麗なウネリが届き始めていた。

そこからはあっという間。続々と集まるメンバーによって会場にはずらりとVECTOR BRANDの板が並び始めた。



夜明けともに予報にはなかった雨がしっとりと降りだし、朝日と共に止んで、並べられたボードたちはより美しさをまして幻想的な光景だった。


皆、時間通りに集合して何も伝えずとも会場は仕上がった。






今回、会場の空気を彩る音を届けてくれたのは、このユニークなフォルムのスピーカー。実はこれ、海に流れ着いた「ブイのゴミ」をアップサイクルして作られたものなんです。製作しているのは、同じ糸島で活動しているクリエイター。
「ゴミ」として打ち捨てられていたものが、誰かの感性と技術によって、人々を心地よくさせる「音を奏でる道具」に生まれ変わる。自分がイベントをする時は絶対このスピーカーを使わせてもらおうと前々から決めていました。
ただ音が鳴ればいいわけじゃない。海を感じ、その環境を守り、形を変えて繋いでいく。そんなストーリーのある道具から流れる音だからこそ、今回のイベントの空気感にこれ以上なくフィットしてくれました。
見た目のインパクトはもちろんですが、その背景にある「想い」をぜひ感じてほしい。
もし、イベントや店舗などで「特別な音の空間」を作りたいと考えている方がいたら、自信を持っておすすめします。このスピーカーが鳴らす音を、ぜひ一度体感してみてください。


さあ、始めよう!!MCはケイタ!!一日中最高に盛り上げてくれました。

このコンテストにシリアスさは皆無。リラックスして皆、思い思いのラインを描いていました。そして、この時期にトランクスでサーフできるなんて奇跡でしかない。







スピーカーが温まるにつれ音の鳴りも良くなっていき会場のヴォルテージも上がっていった。













この赤褌お祭り漢の登場で会場はさらに沸きに沸いた(笑


今回2名のカメラマンに参加してもらいシューティングも充実させた。二人は福岡を拠点に活動しているカメラマンでナカムラ ケイスケとイシハラ キヨタカ

ケイスケはもう自分の色を見つけてるって感じ。このまま突き詰めていってほしいなと思う。

キヨは、実は同郷で、個人的にも放っておけないというか….情が湧く存在です(笑 正直ちょっと不器用なところもあるけれど、それを補って余りある「ガッツ」がある。手探りでも必死に食らいつき、頑張っている姿を見ると応援したくなってしまう。
糸島という場所柄、今までもサーフフォトグラファーを志す人は何人もいました。けれど写真だけで飯を食っていくというのはほんとうに厳しい世界。皆いつの間にかいなくなってしまった。だからこそ、彼らには泥臭くても続けてほしい、生き残ってほしいと心から願っています。
ここで使っているイベント時の写真は、全て二人が撮影したもの。見ていただければ説明はいらないかもしれません。二人とも、その瞬間の空気感を切り取るのが本当に上手い。技術はもちろんですが、被写体へのリスペクトや「いい絵を撮るんだ」という執念が写真に宿っています。
何か微力ながらフックアップに繋がればと思い半ば強引に誘ってしまったけど(笑)、一日中外から中から、本当にいい仕事をしてくれました。
これからの糸島のシーンを、彼らの感性でどう切り取っていくのか。共に歩む彼らの成長も、温かく見守っていただけたら嬉しいです。ケイスケ、キヨ、本当によくやったよ!!


















サーフィングは本来点数を競い合うものではなく仲間がいいライディングをすれば讃え合い称賛する。僕らが理想とする、そんなコンテストになったのではないでしょうか。





波は腰腹セット胸 ほぼ無風で暖かく最高のコンディションの中、無事にお昼の満潮にてコンテストは終了。

その後はみんなで大BBQへ。今回も焼き台はSLAPS さんが作ってきてくれました。SLAPSさんは車の板金、修理のプロフェショナル。サーファーには欠かすことのできない車。困ったことがあれば相談してください。僕も毎度お世話になっています。


焼き場はメインの肉をVECTOR北九州支部が


糸島の牡蠣はVECTOR若手チームのダンパーズ


そして僕がガキンチョの頃からこよなく愛するこのホルモン。もみダレの味が絶品。元は『万福』という名前で地元の天道駅の前にあったほったて小屋で食べれていました。子供の頃から焼肉といえばここでした。今はその味を継承した方が天道ホルモンとし販売のみ。その地元の味を持って駆けつけてくれた先輩達、チーム筑豊。



それぞれバシーっと焼き上げてくれました。いつも何かやる時には身体を張ってくれる男衆に、ほんとにあたまが下がる。この日も暑い中ご苦労様でした!!ありがとう!!

腹も満たされてきたところで表彰へ

今回のトロフィーは弟子のユウヤが製作。FIN作りの腕もメキメキと上達し最近では安心して任せられるようになった。黙々と頑張っている姿にいつも感心する。全国にユウヤのFINが届けばいいな。やっぱりMADE IN JAPANでしょう!!

ジャッジメントはギャラリーの投票にて!みんなスタイル出していいサーフィンしてました!!!












お待ちかねのジャンケン大会の商品は写真に残っていたのが一部でしたが、沢山のご協賛により皆喜んでいただきました!!ご協力頂きました関係各社各位には心よりお礼申し上げます。






自分も出すしかないとプロトのミッドレングスを


狂気じみた皆の興奮のジャンケンで幕を閉じ


まさかの胴上げまで頂きまして

ユウヤも上げてもらいまして。

波、天気、人、全てがシンクロした最高のビッグミーティングとなりました。

僕が若い頃、先輩達が定期的にサーファーを集めて海辺でBBQを振る舞ってくれていた。単なる食事以上に「学び」と「繋がり」があり、笑い合いながら交わした何気ない会話から今の自分を支える多くの輪が広がっていきました。
気づけば息子達も、仲間の子供達も大きくなりました。デジタル化が進み、あらゆるものが便利になった世の中ですが、彼らに僕たちが本当に残してあげられるものは何なのか。それは形ある物ではなく、困った時にふと顔が浮かぶ「仲間」や、損得抜きで笑い合える「場所」そのものではないか。そう思うのです。
小さなコミュニティーであっても、大人が主体的に動く姿を見せることで、「自分たちの手で居心地のいい場所を作れるんだ」ということを感じてほしい。
SNSでの付き合いは増えても温度の伝わるface to faceが少なくなっていくのは寂しいものです。なんだかんだ言っても、最後は人と人の繋がりが人を支えます。若い世代に、画面越しでは味わえない「リアルな繋がりの豊かさ」を残してあげたい。
自分の周りには少なくともこれだけの仲間がいる。そう思えるだけで、何かあっても少しは心強いはず。そしてその輪の向こうには、さらに多くの人がいます。VECTOR BRANDが、ただのブランドという枠を超え、皆様の止まり木のような、心の拠り所になれば幸いです。

皆で作り上げたイベントの終了と共に波も無くなるという奇跡…ご参加いただきました皆様お疲れ様でした。そして大きな「愛」をありがとうございました!!またいつか集まろう!!

ご協賛ご協力
海の家ながはら、株式会社 協和、株式会社 髙岡、株式会社 SUWASHITA、朝日新聞下関販売(株)、SLAPS、Bar Long&GReenRoom、Yokologi、Liner、シマダタツヤ、DARUMA、VECTOR北九州支部、Gammys、KEGK、Team筑豊、 SLEEPER、Publick、Kspirit、ナカムラケイスケ、イシハラキヨタカ、JULY wetsuits、BlackColler wetsuits、Rincon wetsuits、SYNCHRO custom fins、Maneuverline、Kimmyz、近隣サーフショップ、ローカルの皆様 (順不同敬称略)





